受配電盤の点検義務と周期――電気事業法・電気保安法人の基礎知識

「受配電盤の点検はどのくらいの頻度でやればいいか」「法律で義務付けられているのか」という質問を現場でよく受けます。この記事では受配電盤の点検義務と周期の基礎知識を解説します。

受配電盤の点検義務の根拠

受配電盤の点検義務は電気事業法に基づいています。

電気事業法による規制 電気事業法では一定規模以上の電気設備を持つ事業者に対して以下を義務付けています。

  • 電気主任技術者の選任または外部委託
  • 定期的な自主点検の実施
  • 定期点検(精密点検)の実施

点検の種類と周期

電気設備の点検は以下の3種類に分類されます。

①日常点検 毎日または週次で実施する簡易な点検です。目視・計器確認が中心です。

②定期点検(月次・年次) 月次点検と年次点検があります。年次点検では停電を伴う精密点検を実施します。

③精密点検 数年に1度実施する詳細な点検です。絶縁抵抗測定・接触抵抗測定などを実施します。


サーモグラフィ点検の位置づけ

サーモグラフィ点検は定期点検の一環として実施されます。

特に活線状態(停電せずに)での点検が可能なため日常点検・月次点検に組み込みやすいです。

サーモグラフィ点検の推奨頻度

設備の重要度推奨頻度
重要設備(主変圧器・主遮断器)月1回
一般設備(分岐回路・動力盤)3〜6ヶ月に1回
低リスク設備年1回

電気保安法人への委託と内製化の比較

受配電盤の点検は電気保安法人に委託するケースが多いですが内製化も可能です。

項目電気保安法人委託内製化
点検頻度月1〜数回自由に設定可能
費用月数万円〜機器投資のみ
専門性高い機器で補完
タイムリーな対応難しい即座に対応可能

電気保安法人の定期点検はそのまま継続しながら、月次のサーモグラフィ点検を内製化するという組み合わせが現実的です。


まとめ

  • 受配電盤の点検義務は電気事業法に基づく
  • 点検は日常・定期・精密の3種類に分類される
  • サーモグラフィ点検は活線状態で実施できる
  • 電気保安法人の委託と内製化を組み合わせることが現実的

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