「モーターが熱い」と感じたら確認すべきこと――異常発熱の原因と対処法

いきます。


タイトル:「モーターが熱い」と感じたら確認すべきこと――異常発熱の原因と対処法

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カテゴリー:サーモグラフィ・予知保全


「モーターを触ったら熱かった」「モーター周辺が焦げ臭い」という状況は設備トラブルの前兆である可能性があります。放置すると突発停止・火災・重大事故につながるリスクがあります。この記事ではモーターの異常発熱の原因と確認すべきポイントを解説します。

モーターが熱くなる原因

モーターの発熱には正常な発熱と異常な発熱があります。まず両者を区別することが重要です。

正常な発熱 モーターは電気エネルギーを運動エネルギーに変換する際に必ず一部が熱として発生します。モーターには許容温度上昇値(絶縁クラス)が定められており その範囲内の発熱は正常です。

異常な発熱 許容温度を超える発熱は以下の原因が考えられます。


異常発熱の主な原因

①過負荷運転 モーターの定格を超えた負荷がかかっている状態です。電流値が定格を超えていないか確認します。

原因として多いのは以下の通りです。

  • 機械側の抵抗増加(軸受の劣化・詰まり・噛み込み)
  • 設備の仕様変更による負荷増加
  • ベルト・チェーンの張りすぎ

②ベアリングの劣化 ベアリングの潤滑不足・摩耗・損傷により摩擦熱が発生します。異常発熱の中で最も多い原因の一つです。

サーモカメラでベアリング部分を測定すると正常なベアリングより高温になっているケースが多いです。

③冷却系統の不良 冷却フィンの目詰まり・冷却ファンの故障により熱が逃げられなくなります。モーター周囲の清掃・冷却ファンの確認で改善できるケースがあります。

④絶縁劣化 巻線の絶縁が劣化すると漏れ電流が発生して発熱します。絶縁抵抗測定で確認できます。放置すると巻線焼損・地絡につながります。

⑤電源品質の問題 電圧不平衡・高調波によりモーターが効率よく動作できず発熱します。三相モーターの場合は各相の電流バランスを確認します。

⑥設置環境の問題 周囲温度が高い・換気が悪い場所に設置されているとモーターの冷却効率が下がります。


今すぐ確認すべきこと

モーターの異常発熱を感じたら以下を確認します。

①電流値の確認 クランプメーターで運転電流を測定して定格電流と比較します。定格の110%を超えている場合は過負荷の可能性があります。

②温度の確認 サーモカメラでモーター本体・ベアリング部・冷却フィンの温度を測定します。同種の正常なモーターと比較して10℃以上の差がある場合は要注意です。

③異音・振動の確認 ベアリングの劣化は異音・振動として現れることがあります。聴音棒や振動計で確認します。

④冷却フィンの確認 ほこり・汚れで目詰まりしていないか目視で確認します。清掃だけで改善するケースがあります。


温度による緊急度の判断

正常時との温度差緊急度対応
10℃以下正常範囲定期監視継続
10〜20℃要注意原因調査・監視強化
20〜40℃異常早期対応・負荷軽減
40℃以上緊急即時対応・運転停止検討

サーモカメラによる定期監視のすすめ

モーターの異常発熱は突発停止の数日〜数週間前から現れることが多いです。定期的にサーモカメラで温度を記録することで以下が実現できます。

  • 温度上昇のトレンドから故障タイミングを予測できる
  • 計画的な修繕で突発停止を防げる
  • 正常時の基準温度と比較して客観的な判断ができる

月1回の定期測定を続けることで突発停止ゼロを目指せます。


まとめ

  • モーターの異常発熱の主な原因は過負荷・ベアリング劣化・冷却不良・絶縁劣化
  • まず電流値・温度・異音・冷却フィンを確認する
  • 正常時との温度差20℃以上は早期対応が必要
  • サーモカメラによる定期温度監視で突発停止を未然に防げる
  • 月1回の定期測定でトレンド管理を始めることが予知保全の第一歩

モーター異常発熱の診断・サーモカメラのデモを無償で承っています。お気軽にご連絡ください。

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