発電所・電力設備では設備トラブルが電力供給停止という社会的影響に直結します。そのため設備の信頼性維持は最優先課題です。この記事では発電所・電力設備特有の環境条件を踏まえたサーモグラフィ・音響カメラの活用方法を解説します。
発電所・電力設備特有の点検ニーズ
- 高電圧・大電流設備への接近リスク
- 設備停止が許されない連続運転
- 広大な設備エリア
- 変電設備・送電線・発電機など多様な設備
- 法定点検・電気保安法人による定期点検
サーモカメラの活用
①変電設備の定期点検 変圧器・開閉器・断路器・避雷器の異常発熱を定期監視します。接続部の緩み・絶縁劣化による発熱を早期発見することで重大事故を防ぎます。
②発電機・タービンの予知保全 発電機の巻線・軸受・冷却系統の温度を定期監視します。正常時の基準温度と比較することで異常を早期発見できます。
③送電線・がいしの点検 送電線・がいしの異常発熱を望遠レンズ付きサーモカメラで地上から点検します。高所作業のリスクなしに広範囲を効率よく点検できます。
④ボイラー・蒸気配管の点検 火力発電所のボイラー・蒸気配管の保温材劣化・蒸気漏れをサーモグラフィで検知します。
音響カメラの活用
①部分放電の検知 高圧設備の絶縁劣化による部分放電を音響カメラで検知します。高電圧設備に近づかずに安全距離から点検できます。FOTRICのH4以上のモデルが放電検知に対応しています。
②圧縮空気・ガスの漏れ検知 発電所内の圧縮空気配管・ガス絶縁開閉装置(GIS)周辺の漏れを音響カメラで検知します。
③回転機の異常音検知 ポンプ・ファン・コンプレッサーの異常音を音響カメラで検知します。
音響+サーモの組み合わせが特に有効な理由
発電所・電力設備では電気設備の点検において音響(放電音)とサーモ(過熱)を同時に確認することが理想です。
FOTRICのVMiXシリーズは音響とサーモが1台に統合されており、変電設備の点検で放電検知と異常発熱確認を同時に実施できます。電気保安法人の点検業務効率化に特に有効です。
点検頻度の目安
| 設備 | 推奨頻度 |
|---|---|
| 主要変電設備 | 月1回 |
| 発電機・タービン | 月1回 |
| 補機類(ポンプ・ファン) | 3ヶ月に1回 |
| 送電線・がいし | 年1〜2回 |
まとめ
- 発電所・電力設備は設備信頼性が社会的使命に直結する
- サーモカメラで変電設備・発電機・送電線を非接触点検できる
- 音響カメラで部分放電・ガス漏れを安全距離から検知できる
- VMiXシリーズは放電検知と異常発熱確認を1台で同時実施できる
- 電気保安法人の点検業務効率化に特に有効
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