設備診断を内製化するメリットとコスト――外注点検からの切り替えを検討する際の判断基準

設備点検を外部業者に委託している工場は多いです。しかし音響カメラ・サーモカメラの価格が手の届く水準になったことで、内製化を検討する現場が増えています。この記事では外注点検と内製化の費用対効果を整理し、切り替えの判断基準を解説します。

外注点検の現状とコスト

設備診断の外注費用は点検の種類・規模によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

点検種別外注費用の目安
電気設備サーモ点検(半日)5〜15万円
電気設備サーモ点検(1日)10〜30万円
エア漏れ診断(1日)10〜20万円
総合設備診断(複数日)50〜200万円以上

年2回の電気設備点検と年1回のエア漏れ診断を外注すると、年間30〜80万円程度のコストがかかるケースが多いです。


内製化のコスト

音響カメラ・サーモカメラを自社で導入した場合の初期投資と運用コストです。

初期投資

  • サーモカメラ(TK7):お問い合わせください
  • 音響カメラ(TD2e Kit):お問い合わせください
  • トレーニング・導入サポート:含む

年間運用コスト

  • 機器のメンテナンス:軽微
  • 担当者の教育時間:導入初年度のみ

損益分岐点の考え方

外注費用が年間50万円の場合、その金額以下で機器を導入できれば初年度から損益分岐を超えます。

さらに内製化することで以下の追加メリットが生まれます。

①点検頻度を増やせる 外注では年2回だった点検を毎月実施できます。異常の早期発見精度が大幅に上がります。

②タイムリーな点検が可能 「異常が疑われるから今すぐ点検したい」という状況に即座に対応できます。外注では数日〜数週間待つ必要があります。

③現場ノウハウの蓄積 自社担当者が点検を繰り返すことで、設備固有の正常状態・異常パターンの知識が蓄積されます。外注業者には持てないノウハウです。

④データの一元管理 点検記録を自社で管理できます。長期トレンドの分析が容易になります。


内製化に向いている現場の条件

以下の条件が当てはまる現場は内製化の効果が高いです。

  • 年間の外注点検費用が機器価格の半額以上
  • 点検頻度を増やしたい
  • 設備の突発停止リスクが高い
  • 担当者が継続的に点検業務を担当できる

内製化に向いていない現場の条件

以下の条件が当てはまる場合は外注の方が合理的な場合もあります。

  • 点検頻度が年1回程度で十分
  • 担当者が頻繁に変わる
  • 点検対象が少ない

内製化の進め方

Step1:現在の外注コストを整理する 年間の外注点検費用を全て洗い出します。

Step2:必要な機器を選定する 点検対象・頻度・担当者のスキルに合わせて機器を選定します。

Step3:デモで実際の使いやすさを確認する 導入前に現場デモで操作性・検知性能を確認します。

Step4:導入・トレーニング 機器導入と同時に担当者へのトレーニングを実施します。

Step5:定期点検サイクルを確立する 点検頻度・手順・記録方法を標準化します。


まとめ

  • 外注点検費用と機器導入コストを比較して損益分岐を計算する
  • 内製化で点検頻度を増やせることが最大のメリット
  • タイムリーな点検・ノウハウ蓄積・データ一元管理も大きなメリット
  • 年間外注費用が機器価格の半額以上なら内製化を検討する価値がある
  • まずデモで操作性・検知性能を確認してから判断する

内製化の費用対効果計算・機器選定相談を無償で承っています。現在の外注コストをお聞かせいただければ試算します。

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