FOTRICサーモカメラと他社製品の性能を正直に比較する――同価格帯で何が違うか

/サーモカメラの購入を検討している現場担当者から「FOTRICと他社製品の違いは何か」という質問をよく受けます。この記事では比較表のデータをもとに、同価格帯での性能の違いを正直に解説します。

比較する視点

サーモカメラの性能を比較する際に重要な項目は以下の6つです。

  • IR分解能(画素数)
  • NETD(温度分解能)
  • フレームレート
  • IFOV(空間分解能)
  • フォーカス方式
  • 最小焦点距離

価格だけで判断すると現場で必要な性能が足りなかったというケースが多いです。それぞれの意味を理解した上で選定することが重要です。


20万円台の比較

この価格帯ではtestoとFLIRが競合します。

項目testo 865testo 868FLIR E5 ProFOTRIC TK5 Kit
IR分解能160×120160×120160×120320×240
NETD100mK80mK60mK40mK
フレームレート9Hz9Hz9Hz30Hz
IFOV3.4mrad3.4mrad3.7mrad2.67mrad
フォーカス固定固定固定固定

FOTRICの優位点 20万円台でありながらIR分解能320×240を実現しています。同価格帯の他社製品が160×120であるのに対して4倍の解像度です。またNETD40mKは同価格帯最高水準で、フレームレートも30Hzと歩きながらのスキャンでも映像がスムーズです。


30万円台の比較

項目FLIR E6 ProFOTRIC TK6 Kit
IR分解能240×180384×288
NETD50mK40mK
フレームレート9Hz30Hz
IFOV2.5mrad1.14mrad
フォーカス固定マニュアル
最小焦点距離0.36m0.15m

FOTRICの優位点 TK6 Kitは同価格帯で唯一マニュアルフォーカスを搭載しています。最小焦点距離0.15mという接写性能は基板・精密部品の点検に有効です。IFOVも1.14mradと同価格帯で最小水準です。


40万円台の比較

項目testo 871FLUKE TiS65+FOTRIC TK7
IR分解能240×180260×195384×288
NETD80mK80mK40mK
フレームレート9Hz9Hz30Hz
IFOV2.6mrad2.4mrad2.23mrad
フォーカス固定固定固定

FOTRICの優位点 TK7は384×288の高解像度とNETD40mK・30Hzフレームレートを40万円台で実現しています。同価格帯の他社製品と比べてすべての主要スペックで上回っています。


各社が「同じ」な点

精度については全モデル共通で「±2℃または測定値の±2%の大きい方」です。この点では各社に差はありません。


どのモデルを選ぶべきか

電気設備・回転機の一般的な点検 → TK5 Kit(20万円台)で十分対応できます。

精密部品・基板の接写点検が必要 → TK6 Kit(30万円台)のマニュアルフォーカスが有効です。

広範囲・高精度の点検が必要 → TK7(40万円台)の高解像度・高感度が活きます。


まとめ

  • 同価格帯ではFOTRICがIR分解能・NETD・フレームレートで競合を上回る傾向がある
  • 20万円台でも320×240・NETD40mK・30Hzを実現しているのはFOTRICのみ
  • TK6 Kitは低価格帯で唯一マニュアルフォーカスを搭載
  • 精度(±2℃)については各社共通で差はない
  • 用途・測定距離・対象サイズに合わせてモデルを選定することが重要

サーモカメラの選定相談を無償で承っています。現場の用途をお聞かせいただければ最適なモデルをご提案します。

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