いきます。マイク数の説明を大幅に強化した完全版です。
タイトル:FOTRIC TD2e Kit完全ガイド――約25万円で始める音響カメラのエア漏れ診断
スラッグ:fotric-td2e-kit-complete-guide
カテゴリー:圧縮空気・エア漏れ
音響カメラの導入を検討しているが価格が高くて踏み出せないという声をよく聞きます。FOTRIC TD2e Kitは約25万円という圧倒的な低価格でエア漏れ診断に必要な性能を備えたエントリーモデルです。この記事ではTD2e Kitの特徴・使い方・現場での活用方法を解説します。
FOTRIC TD2e Kitとは
FOTRIC TD2e Kitは音響カメラメーカーFOTRICのエントリーモデルです。
音響カメラは従来数百万円が当たり前でした。大手製造業や専門点検業者でなければ導入できない機器という認識が一般的でした。FOTRIC TD2e Kitはその常識を覆した製品です。約25万円という価格で他社エントリーモデルの5分の1以下のコストで導入できます。
音響カメラの性能はマイク数で決まる
音響カメラを選定する上で最も重要なスペックがマイク数です。マイク数が多いほど以下の性能が向上します。
①検知感度 マイク数が多いほど微弱な音波を正確に捉えられます。微小な漏れや初期段階の異常を発見しやすくなります。
②ビームフォーミング精度 音響カメラは複数のマイクで受信した音波の到達時間差を計算して音源の方向を特定します。これをビームフォーミングと呼びます。マイク数が多いほどこの計算精度が上がり音源の位置をより正確に特定できます。
③騒音環境での分離性能 工場の騒音環境では背景騒音と漏れ音が混在しています。マイク数が多いほど騒音と漏れ音を正確に分離できます。騒音が激しい現場ほどマイク数の差が検知精度に大きく影響します。
④音源位置の精度 マイク数が多いほど画面上での音源位置表示が正確になります。複数の漏れ箇所が密集している場合でも個別に分離して表示できます。
つまり音響カメラの性能はマイク数で決まると言っても過言ではありません。
TD2e Kitの64マイクはエア漏れ診断に十分か
TD2e Kitは64マイクを搭載しています。
結論から言うと工場のエア漏れ診断という用途では64マイクで十分な性能を発揮します。
理由は以下の通りです。
エア漏れは比較的大きな音波を発生させる 圧縮空気が配管の穴や継手の隙間から漏れる際に発生する乱流は強い超音波を発生させます。微小な漏れでも64マイクで十分に検知できるケースがほとんどです。
実績がある 実際にコンビナートのような騒音が激しい環境でも64マイクのTD2e Kitで複数の漏れ箇所を特定できた実績があります。
ただし限界もある 極めて微小な漏れ・100dB以上の極めて騒音が激しい環境・複数の漏れ箇所が密集している場合はより多いマイク数(112個以上)の上位モデルが有利になります。
マイク数別の選び方
| マイク数 | モデル例 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 64個 | TD2e Kit | 一般的なエア漏れ診断・まず始めたい |
| 112個 | H4 mini・H4 | 高騒音環境・より高い精度が必要 |
| 162個 | H6 | 極めて微小な漏れ・最高精度が必要 |
| 345個 | H7 | 超大規模施設・業界最高水準 |
TD2e Kitの64マイクはエア漏れ診断の入門として最適なマイク数です。将来的により高い精度が必要になった場合は上位モデルへのアップグレードが可能です。
基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| マイク数 | 64個 |
| 周波数帯域 | 2k〜100kHz |
| 測定距離 | 0〜60m |
| 重量 | 770g |
| ディスプレイ | 3.5インチ |
| 放電検知 | 非対応(H4以上が必要) |
| ガスリーク検知 | 対応 |
| 価格 | 約25万円 |
TD2e Kitを選ぶ理由
①約25万円という圧倒的な低価格 他社の音響カメラエントリーモデルは100万円台〜200万円台が一般的です。TD2e Kitは約25万円から導入できるため中小規模の工場でも設備診断の内製化が現実的な選択肢になります。
②エア漏れ診断に必要な性能を備えている 64マイク・2k〜100kHzの広帯域対応・最大60mの測定距離とエア漏れ診断に必要な性能を十分に備えています。
③770gの軽量設計で片手操作が可能 1日中点検する現場・高所作業が多い現場でも疲労が少なく安全に使用できます。他社モデルが2kg超のものもある中でTD2e Kitの770gは大きな優位性です。
④2k〜100kHzの広帯域で騒音環境に対応 現場の騒音環境に合わせて周波数帯域を自由に設定できます。騒音が集中する低周波帯域を除外して高周波帯域のみを分析することで騒音が激しい環境でも精度の高い検知が可能です。
⑤FOTRICの豊富なラインナップへのアップグレードパス TD2e Kitで始めて将来的に放電検知や高精度検知が必要になった場合はH4・H6・H7・VMiXなど上位モデルへのアップグレードが可能です。
同梱物確認
開封時に以下が入っていることを確認してください。
- 音響カメラ本体
- バッテリー
- 充電器・充電ケーブル
- キャリングケース
- ストラップ
- クイックスタートガイド
電源投入から撮影までの手順
Step1:バッテリーを充電する 初回使用前にフル充電してください。
Step2:電源を入れる 電源ボタンを長押しして起動します。起動まで約30秒かかります。
Step3:周波数帯域を設定する 用途・現場の騒音環境に合わせて周波数帯域を設定します。
| 用途 | 推奨周波数帯域 |
|---|---|
| 一般的なエア漏れ検知 | 20〜60kHz |
| 騒音が激しい環境 | 40〜100kHz |
| ガスリーク検知 | 20〜60kHz |
騒音が激しい現場では低周波帯域を除外して高周波帯域に絞ることで検知精度が上がります。
Step4:測定距離を設定する 点検対象までの距離を設定します。
Step5:スキャン開始 カメラを点検対象に向けてゆっくりスキャンします。画面上に明るく表示されている箇所が音源です。
現場での使い方――2段階フロー
Stage1:スクリーニング(3〜10m離れた場所から) まず広範囲をスキャンして高輝度スポットを絞り込みます。配管エリア全体を効率よくスキャンできます。
Stage2:精査(1〜2mまで近づいて) スクリーニングで発見した箇所に近づいて詳細を確認します。音圧レベル・漏れ箇所の正確な位置を特定します。
Stage3:記録 発見した漏れ箇所を画像・動画で記録します。場所・日時・音圧レベル・推定孔径を記録してください。後の修繕計画・稟議資料に活用できます。
TD2e Kitが向いている現場
- 工場のエア漏れ診断を内製化したい
- まず音響カメラを試してみたい
- 予算を抑えて設備診断を始めたい
- 高所・危険エリアを安全距離から点検したい
- 稼働中の設備を止めずに点検したい
TD2e Kitでは対応できないケース
TD2e Kitはエア漏れ・ガスリーク検知に特化したモデルです。以下の用途には対応していません。
放電検知が必要な場合 高圧電気設備の絶縁劣化による部分放電検知にはH4以上のモデルが必要です。
測定距離60m以上が必要な場合 広大なプラントで60m以上の距離から点検する場合はH4 mini(100m)・H4以上(200m)が必要です。
より高いマイク数・検知精度が必要な場合 極めて微小な漏れや100dB以上の極めて騒音が激しい環境ではH4 mini(112マイク)以上が向いています。マイク数が多いほどビームフォーミング精度・騒音分離性能・検知感度が向上します。
よくある質問
Q:屋外・雨天での使用は可能か 屋外での使用実績はあります。詳細はお問い合わせください。
Q:データをPCに転送するには USBケーブルまたはSDカード経由でデータを転送できます。専用ソフトウェアでレポート作成が可能です。
Q:操作を習得するのにどのくらいかかるか 基本的なエア漏れ検知であれば数時間のトレーニングで習得できます。デモ時に操作方法をご説明します。
Q:他社製品と比べてなぜ安いのか FOTRICは製造コストの最適化により高性能を維持しながら手の届く価格帯を実現しています。性能を犠牲にしたコストダウンではありません。
Q:64マイクで本当に十分か 工場のエア漏れ診断という用途では64マイクで十分な性能を発揮します。実際にコンビナートの高騒音環境でも複数の漏れ箇所を特定できた実績があります。より高い精度が必要な場合は上位モデルへのアップグレードをご検討ください。
他社エントリーモデルとの比較
| 項目 | FOTRIC TD2e Kit | 他社エントリーモデル |
|---|---|---|
| 価格帯 | 約25万円 | 100万円台〜200万円台 |
| マイク数 | 64個 | 64〜96個 |
| 周波数帯域 | 2k〜100kHz | 40kHz固定〜2k〜52kHz |
| 重量 | 770g | 約740g〜2.15kg |
| 測定距離 | 最大60m | 最大20m〜130m |
詳細な比較は「音響カメラ エントリーモデル比較」をご覧ください。
まとめ
- 音響カメラの性能はマイク数で決まると言っても過言ではない
- TD2e Kitの64マイクは工場のエア漏れ診断という用途で十分な性能を発揮する
- 約25万円という価格は他社エントリーモデルの5分の1以下
- 770gの軽量設計で高所作業・長時間点検でも疲労が少ない
- 放電検知・高精度検知が必要になった場合は上位モデルへのアップグレードが可能
デモで実際の性能をお確かめください
スペックだけでは実際の現場での性能はわかりません。FOTRIC TD2e Kitの現場デモを無償で承っています。実際の工場で漏れ箇所を発見するデモを実施してから導入判断ができます。まずはお気軽にご相談ください。

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