FOTRIC H4 miniの特徴と向いている用途――112マイクで何が変わるか

FOTRIC H4 miniはTD2e Kitの上位モデルで、マイク数が64個から112個に増えています。この記事ではH4 miniがTD2e Kitと何が違うのか、どんな現場に向いているのかを解説します。

TD2e KitとH4 miniの比較

項目TD2e KitH4 mini
マイク数64個112個
周波数帯域2k〜100kHz2k〜100kHz
測定距離0〜60m0.3〜100m
重量770g770g
バッテリー駆動時間3時間以上4時間以上
ディスプレイ3.5インチ3.5インチ
放電検知
ガスリーク検知

マイク数が増えることで何が変わるか

マイク数が64個から112個に増えることで以下の性能が向上します。

①微小な漏れの検知精度が上がる マイク数が多いほど微弱な音波を正確に捉えられます。TD2e Kitでは検知が難しかった極めて小さな漏れも発見できる可能性が上がります。

②背景騒音からの分離精度が上がる 工場の騒音環境でマイク数が多いほど漏れ音と騒音を正確に分離できます。より騒音が大きい環境での使用に向いています。

③音源位置の精度が上がる 画面上での音源の位置表示がより正確になります。漏れ箇所の特定精度が向上します。

④測定距離が伸びる TD2e Kitの最大60mに対してH4 miniは最大100mまで対応します。高所配管や広大なエリアの点検に有利です。


H4 miniが向いている現場

①騒音が特に大きい現場 プレス工場・鍛造工場・大型コンプレッサー室など90dB以上の騒音環境ではマイク数が多いH4 miniが有利です。

②広大なエリアの点検 測定距離100mに対応しているため、大規模プラント・倉庫・屋外設備の点検に向いています。

③より精密な漏れ検知が必要な現場 微小リークの見逃しが許されない半導体工場・精密機器メーカーに向いています。

④長時間点検が必要な現場 バッテリー駆動時間がTD2e Kitの3時間以上に対してH4 miniは4時間以上です。広大な工場を1日かけて点検する場合に有利です。


TD2e KitとH4 miniどちらを選ぶか

TD2e Kitが向いているケース

  • まず音響カメラを試してみたい
  • 中小規模の工場で使用する
  • 騒音環境がそれほど厳しくない
  • 予算を抑えたい

H4 miniが向いているケース

  • 大規模工場・プラントで使用する
  • 騒音が特に大きい環境で使用する
  • 微小リークの検知精度を重視する
  • 長時間の点検作業が必要

まとめ

  • H4 miniはTD2e Kitと同じ770gの軽量設計を維持しながらマイク数が112個に増えている
  • マイク数増加により検知精度・騒音分離・音源位置精度・測定距離が向上する
  • 大規模工場・高騒音環境・長時間点検に向いている
  • 放電検知はH4 mini非対応のためH4以上が必要

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