音響カメラとは何か――仕組み・用途・選び方をわかりやすく解説する

「音響カメラ」という言葉を聞いたことはあるが何をする機器かわからないという方向けに、音響カメラの基本から用途・選び方までをわかりやすく解説します。

音響カメラとは何か

音響カメラとは音の発生源を画像として可視化する機器です。

複数のマイクロフォンを配列状に並べたアレイで音波を受信してカメラ映像に音源の位置を重ねて表示します。画面上で音が強い箇所が明るく表示されるため、どこから音が出ているかが一目でわかります。

簡単に言うと「音を見える化するカメラ」です。


音響カメラでできること

音響カメラは主に以下の用途で使われています。

①エア漏れ・ガスリーク検知 工場の圧縮空気配管・継手・バルブからの漏れを検知します。目に見えないエア漏れを画面上に可視化して漏れ箇所を特定できます。

②放電検知 電気設備の絶縁劣化による部分放電を検知します。変電設備・高圧ケーブルの異常を早期発見できます。

③機械異常音の検知 モーター・ベアリング・ギアの異常音を検知します。回転機の故障前兆を早期に発見できます。


音響カメラが注目されている理由

従来のエア漏れ点検は石鹸水や超音波検知器で1箇所ずつ確認する必要がありました。音響カメラを使うと離れた場所から広範囲を一度にスキャンできます。

従来の点検との違い

項目従来の方法音響カメラ
点検距離接触〜1m最大300m
点検速度1箇所ずつ広範囲を一度に
騒音環境影響を受ける影響を受けにくい
操作難易度経験が必要誰でも使える
記録手書き画像・動画で自動記録

音響カメラの仕組み

音響カメラは以下の3つの技術を組み合わせています。

①マイクロフォンアレイ 複数のマイクで音波を同時に受信します。マイク数が多いほど検知精度が上がります。

②ビームフォーミング 各マイクへの音波の到達時間差を計算して音源の方向を特定します。

③カメラ映像への重畳 特定した音源の方向をカメラ映像に重ねて表示します。


音響カメラの選び方

音響カメラを選定する際の主なポイントは以下の通りです。

①用途を明確にする エア漏れのみであればエントリーモデルで十分です。放電検知も必要な場合は対応モデルが必要です。

②必要な測定距離を確認する 点検対象までの距離によって必要なモデルが変わります。

③マイク数を確認する 騒音が大きい環境・微小なリークを検知したい場合はマイク数が多いモデルが有利です。

④重量・操作性を確認する 1日中使う現場では重量が重要です。


FOTRICの音響カメラについて

FOTRICは手の届く価格帯から高性能モデルまで幅広いラインナップを持つ音響カメラメーカーです。

エントリーモデルのTD2e Kitはエア漏れ検知に必要な性能を備えながら手の届く価格帯で導入できます。実際に騒音90dB以上のプラントでデモを実施して漏れ箇所を特定できた実績があります。

放電検知が必要な場合はH4以上のモデルをご検討ください。音響とサーモを1台に統合したVMiXシリーズは電気設備の放電検知と異常発熱確認を同時に実施できます。


こんな現場に向いています

  • 工場のエア漏れを効率よく点検したい
  • 騒音が大きくて従来の方法では点検が難しい
  • 高所・危険エリアを安全距離から点検したい
  • 点検を標準化して属人化をなくしたい
  • 電気設備の放電検知とエア漏れ点検を1台で実施したい

まとめ

  • 音響カメラは音の発生源を画像として可視化する機器
  • エア漏れ・放電検知・機械異常音の検知に使われる
  • 離れた場所から広範囲を一度にスキャンできる
  • マイク数・測定距離・用途に合わせてモデルを選定する
  • FOTRICは手の届く価格帯から高性能モデルまで揃っている

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