音響カメラで1日に何箇所のエア漏れを発見できるか――従来の点検方法との作業時間比較

音響カメラの導入を検討している現場担当者からよく聞かれる質問があります。「実際に1日で何箇所見つけられるのか」という疑問です。この記事では従来の点検方法との作業時間を比較しながら、音響カメラの実際の作業効率を解説します。

従来の点検方法の作業時間

石鹸水による点検 1箇所あたりの作業時間は以下の通りです。

  • 移動・準備:約2〜3分
  • 石鹸水の塗布・観察:約3〜5分
  • 記録:約2分

合計:1箇所あたり約7〜10分

8時間労働で点検できる箇所数:約48〜68箇所

ただしこれは理想値です。高所・狭所・危険エリアへの立ち入りが必要な箇所は除外されます。また石鹸水が乾いた状態では微小リークを見逃すリスクがあります。

超音波検知器による点検 1箇所あたりの作業時間は以下の通りです。

  • 移動・機器準備:約2〜3分
  • 検知・確認:約2〜3分
  • 記録:約2分

合計:1箇所あたり約6〜8分

8時間労働で点検できる箇所数:約60〜80箇所

石鹸水より効率的ですが、漏れ箇所に1〜3m以内に近づく必要があるため高所・危険エリアには限界があります。


音響カメラによる点検の作業時間

音響カメラによる点検は大きく2段階に分かれます。

スクリーニング(広域スキャン) 3〜10m離れた場所から配管・継手エリアを広域スキャンします。

  • 移動しながらのスキャン:約30秒〜1分/エリア
  • 異常箇所の仮記録:約30秒

スクリーニングだけなら1時間で数十エリアをカバーできます。

精査(確認・記録) スクリーニングで発見した箇所に近づいて詳細確認します。

  • 接近・詳細確認:約2〜3分
  • 記録・写真撮影:約1〜2分

合計:1箇所あたり約3〜5分


1日あたりの発見箇所数比較

8時間労働・工場面積5,000㎡の場合の目安です。

点検方法1日の点検箇所数高所・危険エリア対応微小リーク検出
石鹸水約50〜70箇所困難困難
超音波検知器約60〜80箇所困難可能
音響カメラ約150〜200箇所以上可能可能

音響カメラは従来の方法と比べて2〜3倍以上の箇所を1日で点検できます。


音響カメラが特に効果を発揮する条件

広大な工場・プラント 移動しながらスキャンできるため、広いエリアを短時間でカバーできます。

高所・狭所が多い現場 離れた場所からスキャンできるため、足場を組む必要がありません。

騒音が大きい環境 超音波帯域で動作するため、90dB以上の騒音環境でも検知精度が落ちません。

定期点検を標準化したい現場 誰が使っても同じ結果が出るため、点検の属人化を防げます。


実際の現場での経験

あるプラントで初めて音響カメラによる全数点検を実施した際、午前中だけで従来の方法では1日かかっていた範囲をスキャンし終えました。さらに従来の方法では見つけられていなかった微小リークを複数発見しました。

現場担当者からは「今まで異常なしと思っていた箇所から漏れが見つかった」という声がありました。


まとめ

  • 石鹸水・超音波検知器では1日50〜80箇所が限界
  • 音響カメラなら1日150〜200箇所以上をスキャン可能
  • 高所・危険エリアも離れた場所から安全に点検できる
  • 微小リークの発見率が従来方法より大幅に高い
  • 点検の標準化・属人化解消にも貢献する

音響カメラによる現場デモを無償で承っています。実際の効果を確認してからご検討ください。

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