設備の異音が気になる時に確認すべきこと――異音の種類と原因の特定方法

「設備から聞き慣れない音がする」「異音がするが原因がわからない」という相談を現場でよく受けます。設備の異音は故障の前兆であることが多く放置すると突発停止につながります。この記事では異音の種類と原因の特定方法を解説します。

異音が重要なサインである理由

設備の異音は内部で何らかの異常が起きているサインです。多くの場合異音が発生してから突発停止まで数日〜数週間の猶予があります。この期間に原因を特定して対処することで突発停止を防げます。


異音の種類と考えられる原因

①金属的なこすれ音・きしみ音

  • ベアリングの潤滑不足・摩耗
  • ギアの摩耗・噛み合わせ不良
  • シャフトの軸ずれ

②規則的なカチカチ音・叩き音

  • ベアリングの損傷(フレーキング)
  • バルブの異常動作
  • スチームトラップの異常動作

③不規則なガタガタ音・振動音

  • ボルト・ナットの緩み
  • アンバランス(回転体の偏心)
  • 共振

④高周波のキーン音・ヒュー音

  • エア漏れ・ガスリーク
  • 高速回転部品の異常
  • 部分放電

⑤低周波のうなり音

  • モーターの電気的不均衡
  • 変圧器の異常
  • 大型ファンのアンバランス

異音の発生源を特定する方法

方法①:音響カメラで可視化する 音響カメラの可聴音可視化機能を使えば複数の設備が稼働している中でもどの部分から音が出ているかを画像として確認できます。

従来は経験豊富なベテランが聴音棒を当てて判断していた作業を誰でも客観的に実施できます。

方法②:聴音棒で確認する 設備に聴音棒を当てて音を聞き分けます。経験が必要ですが手軽に実施できます。

方法③:サーモカメラで発熱を確認する 異音の原因の多くは摩擦・電気的異常による発熱を伴います。サーモカメラで異音が発生している箇所の温度を確認することで原因の絞り込みができます。

方法④:振動計で測定する 振動の周波数成分を分析することでベアリングの損傷・アンバランス・ミスアライメントなどの原因を特定できます。


異音発生時の対応フロー

Step1:異音の記録 いつから・どの設備から・どんな音かを記録します。音の変化(大きくなっている・小さくなっているなど)も記録します。

Step2:音響カメラ・サーモカメラでスキャン 音響カメラで音源を特定してサーモカメラで発熱を確認します。

Step3:原因の特定 音の種類・発生箇所・温度情報から原因を絞り込みます。

Step4:緊急度の判断 以下の基準で緊急度を判断します。

状況緊急度対応
異音のみ・温度正常監視強化・計画修繕
異音+温度上昇早期対応推奨
異音+急激な温度上昇早急な対応が必要
異音+煙・焦げ臭い緊急即時停止・点検

Step5:修繕・経過観察 原因に応じた修繕を実施します。修繕後も継続的に監視して再発がないか確認します。


音響カメラが異音診断に有効な理由

①音源を視覚的に特定できる 複数の設備が稼働している騒音環境でもどの部分から音が出ているかを画面上で確認できます。

②属人化を防げる 従来のベテランによる聴音診断は経験と勘に依存していました。音響カメラを使えば経験が少ない担当者でも客観的な診断ができます。

③記録が残せる 音源の位置・音圧レベルを画像・動画として記録できます。前回との比較・上司への報告が容易になります。

④非接触で安全に診断できる 高温・高速回転・危険エリアの設備でも離れた場所から安全に診断できます。


まとめ

  • 設備の異音は故障の前兆であることが多く早期対応が重要
  • 異音の種類から原因を絞り込める
  • 音響カメラで音源を視覚的に特定してサーモカメラで発熱を確認する
  • 異音+温度上昇は早期対応を推奨
  • 異音+急激な温度上昇・煙・焦げ臭いは即時対応が必要

設備の異音診断・音響カメラ・サーモカメラのデモを無償で承っています。お気軽にご連絡ください。

→ [お問い合わせはこちら]


コメント

タイトルとURLをコピーしました