FOTRIC H6の特徴と向いている用途――162マイクが実現する高精度検知

FOTRIC H6はFOTRICの音響カメララインナップの中で最もマイク数が多い専用機モデルです。162個のマイクにより、他のモデルを凌駕する検知精度を実現しています。この記事ではH6の特徴と向いている用途を解説します。

H4とH6の比較

項目H4H6
マイク数112個162個
周波数帯域2k〜100kHz2k〜100kHz
測定距離0.3〜200m0.3〜200m
重量1.3kg1.3kg
バッテリー駆動時間4時間以上4時間以上
ディスプレイ5.0インチ5.0インチ
パネルサイズ同一同一
放電検知
ガスリーク検知

H6の最大の特徴:162マイクによる性能向上

H6はH4より50個多い162個のマイクを搭載しています。パネルサイズはH4と同じですが、マイク数の増加により以下の性能向上をもたらします。

①検知感度の向上 マイク数が多いほど微弱な音波を正確に捉えられます。H4では検知が難しかった極めて微小な漏れや初期段階の放電も発見できる可能性が高まります。

②ビームフォーミング精度の向上 マイク数の増加により音源の位置特定精度がH4よりさらに向上しています。複数の漏れ箇所が密集している場合でも、より正確に分離して表示できます。

③騒音環境での分離性能の向上 マイク数が多いほど背景騒音と漏れ音をより正確に分離できます。H4でも難しかった極めて騒音が大きい環境での検知精度が上がります。

④FOTRICラインナップ最高水準の検知感度 H6の162マイクはFOTRIC音響カメラ専用機の中で最高水準の検知感度を実現しています。


H6が向いている現場

①極めて騒音が大きい環境 鍛造工場・大型プレス工場・大型コンプレッサー室など100dB以上の騒音環境でH4では検知が難しいケースに対応できます。

②微小リークの見逃しが許されない現場 半導体工場・医薬品工場・食品工場など品質管理が厳格な現場でわずかな漏れも見逃せない場合に最適です。

③複数の漏れ箇所が密集している現場 配管が密集しているエリアで個別の漏れ箇所を正確に分離して特定する必要がある現場に向いています。

④初期段階の放電を検知したい現場 絶縁劣化の極めて初期段階の微弱な放電も検知できるため、重大事故を未然に防ぐ高精度な電気設備管理に向いています。

⑤大規模プラント・発電所の精密診断 測定距離200mを維持しながら最高水準の検知精度を実現しているため、広大なエリアの精密診断に対応できます。


H4とH6どちらを選ぶか

H4で十分なケース

  • 一般的な工場でのエア漏れ・放電検知
  • 騒音レベルが90dB程度まで
  • 漏れ箇所が密集していない
  • コストを抑えたい

H6が必要なケース

  • 極めて騒音が大きい環境(100dB以上)
  • 微小リークの見逃しが許されない
  • 複数の漏れ箇所が密集している
  • 初期段階の放電を検知したい
  • 最高水準の検知感度を求める

まとめ

  • H6は162マイクによりFOTRIC音響カメラ専用機の最高水準の検知感度を実現
  • パネルサイズはH4と同じだがマイク数増加により検知感度・ビームフォーミング精度・騒音分離性能が向上
  • 極めて騒音が大きい環境・微小リーク・初期段階の放電検知に最適
  • H4と同じ測定距離200mを維持しながら検知精度が向上している
  • 最高水準の検知精度が必要な現場にはH6を選ぶ

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